[EQ 読書 学習塾]苦楽園読書くらぶ
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塾長のコラム

◆  愛に生きる ― 才能は生まれつきではない ―

鈴木 鎮一  講談社 756円

ヴァイオリンの才能教育を独自の方法論で構築し、幾多の英才を輩出している著者の体験から「才能は生まれつきにあるものでなく、不断の努力により作られ、磨かれる」ことを愛情あふれる言葉で書きつづった本であり、応援歌です。次の一文でこの本の性格、著者のめざすところが分かっていただけると思います。教育にたずさわる人には必読の書ですが、中高生にも読ませたい本でもあります。以下の記述は本文p88より抜粋したものです。

おまえの右手を見よ
自分の能力を育てるのはだれか。生れつきで能力は育っていくのではない。
それは自分だ。みんな、自分が自分を育てるのだ。(中略)
おまえの左手は右手にはるかに劣っている。遊ばせておいたからだ。同じおまえの左右二つの手でさえ、ふだん訓練しているほうとしなかったほうとではこうもちがう。おまえ自身の人間としての能力も同じことだ。育つようにしてやりもしないで、生まれつきだと考えるのは、おまえの愚かさだ。(中略)
生まれたときは、左手との優劣はなかった。それがこうもちがってくることを思え。
(中略)
右手の非凡な能力はどうしてきたか。くり返しやったからだ。人間として非凡になることも、その方法は同じことだ。できたことも、それでやめては身につかない。できたことをもう一度やってまたでき、またやってもっとでき、さらにやってもっとりっぱにでき…というように、できたことをくり返す。
非凡はそこに生まれ、左手に対する右手と同じように、他人よりはるかに力があるということになるのだ。




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