◆おしよせる自然災害
今、世の流れは競争の時代から共生の時代にむかっております。人対自然のみならず人対人においてもそうです。前者について考えると、新潟中越地震、台風による豊岡市円山川の決壊などの水害、米国におけるハリケーン被害、スマトラ沖大地震による大津波、死者の数7万人以上と言われるパキスタン北部地震等、数えきれないほどの自然災害にただただ人間は無力であることを思い知らされています。そして人間はこの自然を経済発展のため、人間の都合のよい様に変えてきたことにより、自然災害を促進していることを知るようになってきたのは、つい最近のことです。
◆豊岡市のこころみ
しかし鳥の絶滅種である「コウノトリ」を人工飼育し、野生化して自然に帰すという気の遠くなるような努力を34年間にわたって取り組んできた豊岡市のような例もあります。豊岡市は人口4万人に満たない本当に小さな地方都市です。「コウノトリがすめる環境は人間にも安全な環境」「コウノトリの野生復帰プロジェクトは実は人間の生活そのものを見直すこと」(以上神戸新聞5月30日朝刊)本来は国レベルでやるべきことを地域や子ども達のために豊岡市の人達が取り組んでいるのです。先日、人工飼育した「コウノトリ」を自然に帰すべく放鳥しましたが、これからの人と自然との関係を改めて問い直すいいニュースだったと思います。
◆自然との共生
スローライフや半農半X(はんのうはんエックス)といった考え方はスピード優先、効率優先から脱却しようという1つのアンチテーゼであり、とりもなおさず「人間としての豊かさ」に根ざしています。これも人と自然との関わりに対する1つの考え方です。「発展途上国の子ども達は、その生活が貧しくても非効率的であってもその瞳がキラキラ光り輝いているのは何故だろう。」と不思議に思う人も多いはずです。自然と共生して生きているからと考えるのは無理があるでしょうか。
◆お遍路
今年もお遍路に出かけました。昨年に続いて2度目です。お盆の5日間が唯一まとまって私の自由にできる日数です。本当は「歩いて」まわりたいのですが、時間が限られているので、「歩き」でなく「自転車」でまわっています。四国は手つかずの自然が多く、豊かです。そしてその風土が四国の人たちのおおらかさと、優しさを育んでいるのだと思います。その自然を5日間満喫します。昨年は高松を経由して徳島から高知。今年は高知から松山まで。のべ総距離1100キロを走り、51番札所石手寺まで進みました。来年は88番札所大窪寺まで、そして高野山に参拝します。
(どくしょ通信2号2005年12月) |
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