◆リレー・フォー・ライフへの参加
9月15日から16日にかけて、たすきをつないで24時間歩きつづけるリレー・フォー・ライフに参加した。参加したチームの中では、参加者11名中18歳未満が6名というきわめて若いチームであった。私を含めて塾のスタッフ4名、塾のOB3名、塾生1名、塾外生1名、清流工房(清流工房は、農業を主体とした新しいコミュニティ活動を推し進めているグループで、今後塾は一緒に活動することを決めている。ちなみに、私は子どもたちに農業を体験させたいと考えている。)から1名という構成であった。塾のOBであるM君は、ボーイスカウトで古くから活動している。テントを張るのに不安を覚え、大会の数日前に「手伝ってほしい。」と言ったのにも関わらず快く引き受けてくれた。さらに大会最後まで残ってくれ大きな戦力となった。会場である芦屋総合公園(陽光町)に着いたのは10時半ごろ。すでに、大会本部関係のテントが数多く立っていた。テントは、6人でM君が中心となって比較的はやく張り終わった。M君がいなければ、おそらく悪戦苦闘していただろう。まだ、早い時間だったのでテントをはるグループは少なく、他に2〜3グループが準備をしていた。
◆千羽鶴
大会開始とともに午後1時から歩き始め、交代しながらたすきをかけて歩く。まだこの頃は元気一杯で、1周400mのトラックを全速で走ってスタッフの人に怒られるという一幕もあった。Yさんのお母さん、T君のお父さんが差し入れを持ってテントを訪れて下さった。S君のお母さんと兄弟2人も夕方頃まで参加して頂き、結構賑やかに過ごせた。千羽鶴も歩きの合間に折ったものが最終的には180羽折りあがった。これは大会終了間際、ガン患者の交流テントスタッフの方に、がん患者の人またはその家族あてのメッセージを入れた封筒と共に手渡した。メッセージは、あらかじめ参加者に書いてもらっておいた。テーブルがなく不便な思いをしていたのだが、これもF君のお母さんが家から持ってきてくださった。
◆キャンドル・ラン
2部のキャンドル・ランは、午後8時すぎから球技場の外周670mを周回する。最初はキャンドル・ラン参加者全員でトラックを2周する。全部で29チームの参加である。その後、6名でたすきをつなぐことになる。第一走は私である。トラック2周後、外周を8周するが汗だくである。夜なのに、ほとんど風がなく、蒸し暑い。一人10周を目標と考えていたが、方針を変更する。一人2〜3周をノルマとして負担を軽くすることにした。また、キャンドル・ランの走路は土手の上にあり、土手の走路の横にいすを並べて応援することにした。この方が仲間の応援がしやすい。私たちの移動をみて、他のチームも土手の上にあがって応援するようになった。エントリーしているキャンドル・ランのチームは本格的にマラソンをしている人たちばかりであった。私達も7月21日から暑い中、毎日60分近く歩きまたは走ってきたが、しっかり練習できたのは私を含めて約3名である。ゆっくりマイペースで走ることを申し合わせて、朝の8時までの12時間という長丁場を乗り切る。
◆完走できるか?
午後12時までに後から参加した2名を加えて8名に増え、F君のご両親も応援に加わりにぎやかとなった。しかし、午前1時ごろを過ぎると疲れと睡魔のため、土手の下で横になる人、テントで寝る人が少しずつ増え、最終的には、4名でたすきをつなぐ事態となったが、走らずに歩きでもいいからたすきをつなごうと意志統一した。F君のお母さんは明け方までずっと声援を送り続けてくださった。私も、5周走ることを自分のノルマとしていたが、最後のほうは、3周で交代してもらった。朝方までの時間が長く、時間の進みが異様に遅く感じられた。ただ、夜空に輝くオリオン座、シリウス、また明けの明星(金星)など普段ゆっくりと眺めたことのない星が疲れを癒してくれた。
◆一人では不可能なことが
午前8時のキャンドル・ラン最終ランまでに、寝ている人も起きてきて、7人に回復した。驚いたことに最終走者は足が痛いといっていたT君。自分から志願して痛みをこらえて、走ってくれた。途中で寝てしまって責任を感じていたようだ。そして、完走。記録証によると12時間で、152周、約100kmを走ったことになる。(5円×152周×8人という計算で、6080円の寄付をすることとなった。キャンドル・ラン参加費用8000円その他合わせて、約2万円の寄付となった。)この結果は立派なものである。今の若い人は、根性がないと言われているが、「それぞれが自分の持っている力以上のものが出せた。」と私は思う。一人で12時間はとても走れない。しかし、一人では不可能なことが、力を合わせれば可能になる。また私は常々「人は少し無理をしないと成長しない。」と考えている。無理した分、大きな自信につながっていくものと確信している。
◆成功だったリレー・フォー・ライフ
午前8時からは、トラックの歩きになるが、みんな疲れているので一人1周でたすきをつなぐ。その間、Yさん親子、Sさん親子、清流工房のMさんも参加してくれて少し楽になった。キャンドル・ランチームがほとんどテントをたたんで帰っていく中、最後まで残ってやっていこうとハッパをかけた。大会終了は、全員でトラックを歩く。長い24時間がやっと終わった。主催者の発表によると延べ4千人の参加があり、テレビでも全国放送されたらしい。その後、F君のお母さんが冷麦を用意してくれて、みんなでおいしくいただいた。F君のお母さんには、何から何までお世話になり深く感謝している。帰り際、疲れは隠せないが、みんな達成感に満ちたいい顔をしていた。
◆今回のキャンドル・ランでもくろんだこと
リレー・フォー・ライフは「ガン撲滅」の思いをめざした大会であったが、参加者に「ガン」のことを考える機会になったかは分からない。ただ、私が当初もくろんでいた考えを少しは実現できたと思っている。それは、次のようなことである。私は200キロのトライアスロン、100キロのウルトラマラソン完走の経験をもつ。とてつもなくしんどい、体力の限界まで自分をひっぱる。「いつやめようか」という弱い自分との葛藤。それらすべてが、ゴールすることで吹っ飛んでしまう。今回の12時間のキャンドル・ランは、彼らを私の経験の入り口までは少なくとも誘い込めたのではないかと・・・。
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