| お遍路日誌(その1) |
平成16年8月14日
◇生き仏さま
ホテルを7時30分出発。恩山時に向かうが方角がわからなくなる。個人タクシーの運転手さんに恩山時までの道を聞く。親切に教えてくれる。本当に四国の人は誰に聞いても親切に教えてくれる。教えてくれたことが間違っていても腹が立たない。何故なんだろう。教えてくれた通りに走る。しばらくすると一台のタクシーがゆっくりと追い抜いて前をゆく。そして、そのタクシーが先ほどのタクシーだと気がついた時は前方で止まり、車から降りて恩山寺の方角をさして道案内をしてくれた。ちょうどその運転手さんは頭がお坊さんのようにツルピカで、生き仏さまに出会った気がした。
◇鶴林寺に好感!
恩山寺も山寺でこの坂もしんどかったが登り切ることができた。立江寺をまわり鶴林寺まで14キロカンカン照りの中を走る。休憩に寄ったたこ焼屋さんにリュックを預ける。鶴林寺も山寺で苦労する。しかし、ここは歩いてきた人、自動車、オートバイ、自転車で来た人すべての人が1キロの参道を駐車場から歩かねばならない。自転車で坂道をもがいて登る横をスイスイと走っていく自動車を見なれてしまった私には、これほどすべての人に平等に苦難を与えるこの寺に好感をもった。鶴林寺から太龍寺へは別の下りの道があり近道なのだが、リュックを預けているのでもと来た道をもどる。たこ焼き屋さんで、ソーメンをいただき遅い昼食をすます。
◇西の高野山・霊山太龍寺
太龍寺へはロープウェイに乗れば降り口から門前まですぐだと聞いていたので、そのロープウェイを目指す。ところがどうもちがう道に入ったらしく、行けども、行けどもロープウェイは見つからない。ロープウェイをあきらめて太龍寺までやはり坂道をのぼる。延々と続く坂道には全くまいってしまった。2キロは自転車を押して歩いただろうか。ちょうど後1キロのところで空気が変わった。霊気を感じた。
後でわかったことであるが太龍寺は東の高野山に対して西の高野山と呼ばれている霊山であり、今回のお遍路で一番印象に残ったお寺である。苦労はしたがすごい経験をすることができた。おそらく自動車できていれば肌で霊気を感ずることもなく通り過ぎていたであろう。
◇すごいスケールのロープウェイ
帰りは自転車と一緒にロープウェイに乗って下山した。ロープウェイはローカルだからたいしたことがないと思っていたがこれが大違いであった。神戸の布引ハーブ園のロープウェイに匹敵するスケールでゴンドラの正面には、△○□のロゴが書いてある。どれが△、○、□を表しているのか分からないが、それぞれが寺、行政、会社を表わしていて三者の協力で設置された全国でも珍しいロープウェイらしい。平等寺をまわり、薬王寺のある日和佐へ向かう。千羽温泉があるというのでそれを楽しみにして20キロを走る。
◇お金が・・・
お目あてのホテルは満杯でことわられ、次のホテルをさがす。旅館をみつけるがカードが使えないことがわかり断念。実は現金が5千円しかなかったのである。ホテルのリストをもとに何軒かかけ、白い灯台というホテルに空室があることがわかる。キャンセルがあったらしい。よく考えると今日は土曜日なので部屋が空いていないのは当たり前であった。海を眼下に見ることができる部屋で温泉もあった。しかし、夕御飯は終わったとのことで、新鮮な海の幸をいただこうと楽しみにしていたので残念であった。
ホテルの受付のおじさんに足裏マッサージを進められるが、現金がないとことわる。カードで支払いができればともちかけると、マッサージをする女の人の了解を得てくれてマッサージを受けることに。明日は室戸まで80キロの長丁場。足には少し不安を感じていたのでこのマッサージと温泉はありがたかった。ずっとみていた「冬のソナタ」の放送も全く忘れてしまっていた。日にち感覚がなくなっている。
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