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塾長のコラム

お遍路日誌 その2 平成17年

お遍路日誌(その2)
平成17年8月14日

◆伊豆田トンネルにはもう戻りたくない
 朝7時前に出発。2キロぐらい先の金剛福寺(こんごうふくじ)へ。四国最南端足摺岬の手前にあるお寺だ。多くの観光客でごった返していた。バスがたくさん止まっている。足摺岬にも行く。なかなかの景観だ。サイクリストにも数人会い、その一人から足摺スカイラインはなかなか厳しいと聞かされる。もと来た道を戻ることにする。昨日の工事中のところを通らず大浜トンネルに向かう。トンネルを過ぎると長い坂道で、土佐清水市内まで楽に走れた。
  市内の喫茶店に入り、行き先の情報を得る。四万十市の方にもどれば次の延光寺(えんこうじ)にも近く、しかも四万十川沿いを走れるが、伊豆田トンネルを通ることと天秤にかけた。迷ったあげく、やはり伊豆田トンネルへはもう戻りたくない気持ちが強い。不安な気持ちで行動すると事故にあう。遠くなってもいいから、別の道を教えてもらうことにする。土佐清水市を少し出たところで、ブドウとナシを売っている店に入る。ナシとブドウを接待してもらう。四国といえば「みかん」しか思い浮かばないので「ナシ」と「ブドウ」は意外であった。(これは私の認識不足かもしれない。)しかもめちゃくちゃ甘い。日照り続きのためだろうか。

◆73キロ先の「修行の道場」最後の寺・延光寺へ
 28号線から県道に入り21号線をめざす。ゆっくりと登っている山道を走る。海岸線は景色がいいが太陽をさえぎるものがほとんどない。その点山道は木々で影を作っているところがあり、過ごしやすい。道路脇にはやたらとミミズの干からびた死骸が多い。なんだ、これは。途中二度川におりて涼をとる。冷たい水が気落ちいい。
  三原村を抜けて46号線を経由して21号線を出る。細い道ののぼりがかなり苦しい。遍路地図で見ると結構近くに見えるが、73.8キロある距離には変わりがない。今回のお遍路では、寺から寺までの道のりがやたらと長い。しんぼう。しんぼう。延光寺(えんこうじ)は本によると土佐16ヵ寺で構成する「修行の道場」最後の寺とある。56号線沿いにある延光寺を後にして宿毛(すくも)市内へ。
  途中いけすがある店で刺身定食をいただく。新鮮でおいしい。しかも安い。56号線を西へ向かう。観自在寺(かんじざいじ)は非常に広い敷地に立つお寺で、大師堂では大師の木像が本当にまじかに見られた。いつもは暗いお堂の奥にある大師像を見ることが多いが、このお寺の配慮には拍手を送りたい。

◆あこがれの宇和島だったが・・・
 56号線を北上。宇和島のビジネスホテルに向かう。距離にして40キロ位。北よりの風が強く、前に進まない。今回のお遍路ではこの北よりの風で悩まされることが多かった。瀬戸内海から四国へ吹く海陸風なのだろうか。あれこれ考えながら走る。長い松尾トンネルを抜けて宇和島市に入る。このトンネルも長く車道を走るが恐かった。もう一度通れといわれても、できないかもしれない。
  ホテルはインターネットで調べたリストの中から宇和島城跡の近くにあるリージェントホテルに予約を入れておいた。6400円のお遍路さんもてなしプランで2食付であった。晩食はビアガーデンでバイキングだ。宇和島の町を眺めながらビールを楽しんだ。総距離144キロ。2回続けてのロングライドであった。宇和島は幕末日本にやってきたシーボルトの恋人おいねさんのふるさとである。一度ゆっくりと来てみたいと思っていたが今回はただ通過するだけなってしまった。

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