子どもを読書好きにする苦楽園読書くらぶ

初めに

はじめに

苦楽園読書くらぶの名前の由来

苦楽園は西宮市の西のはずれの山側にあり芦屋市と隣接するところです。ノーベル物理学賞を受賞された湯川秀樹博士もこの苦楽園の山手で暮らし、中間子論の論文をこの時代に発表しておられます。湯川博士の家よりさらに山手にある苦楽園小学校には、湯川博士の記念碑がたっています。そして「宮っ子」というミニコミ紙には

苦楽園。一度聞いたら忘れられない人生訓のような地名は、開発した大阪の実業家中村伊三郎所有の瓢箪(ひょうたん)「苦楽瓢」に由来する。明治時代の太政大臣三条実美(さねとみ)が他の公卿(くぎょう)とともに江戸末期に都落ちした際、この瓢箪で別れの杯をかわした。のちに再会を果たし「苦のあとに楽がある」と名付けられたという。

と書かれています。

その苦楽園で、私は26年間苦楽園学習塾を主宰してきました。
読書くらぶを塾に併設し、塾生のみならず他の塾生も受け入れ、

9年間子どもたちの読書活動を支援してきました。

なぜ読書なのか?

については「読書くらぶとは」のところで詳しく述べたいと思います。

病気を機にここ篠山の地に移住しましたが、苦楽園の名を引き続いて使うことにしました。

  • 一つには、多くの卒塾生の心の拠りどころとして名を残したかったこと。
  • 二つ目には、「苦あれば楽あり園となす」という人生訓を重ねあわせたかった

からです。

いずれにしても、26年間の学習塾・読書くらぶでの経験を篠山で生かしたいと考え、苦楽園読書くらぶとして再開することにしました。

当面は篠山っ子の読書活動、言語活動の支援を軸足として、活動していきたいと考えています。

苦楽園読書くらぶの考え方

西宮で開塾当初、私が一番影響を受けたのは、神戸の小学校で教鞭をとっておられた岸本裕史先生です。

「みえない学力」と「みえる学力」

という教育的なものの見方を教えていただきました。

「みえない学力」があってこそ、しっかりした「みえる学力」培われるという考え方です。

後で速音聴のところで述べますが、

  • この「みえない学力」はEQ(心の知能指数)、
  • 「みえる学力」はIQ(頭の知能指数)

と置き換えることができます。

「みえる学力」を一所懸命上げようとしても、子どもの器すなわち「みえない学力」がなければ、限界はすぐにみえてきます。

急がばまわれ!

速音聴による読書はこの「みえない学力」を確実にかさ上げします。

最後に速音聴を読書に取り入れて分かったことを書いておきます。

  • 読書がすきになる。
  • すべての教科に影響をおよぼす言葉の運用能力が大幅に向上する。
  • 集中力、記憶力、表現力、速聴力等の能力が向上する。
  • 速読ができるようになる。

そして、私が最も注目したのは、多くの子どもたちが色んな物事に対して

  • 非常に「前向き」になるということです。

メンタルブロックが破られて潜在意識が顕在化したからだと考えられます。

詳しい個々の内容については各論で述べることにします。

塾長の挨拶

はじめまして、苦楽園読書くらぶの阿納です。

この文章は、2006年6月にホームページを解説する時に、書いたものです。私の教育に対する考え方を知っていただくために、少し加筆、訂正して掲載することにしました。

私の基本的な物の考え方は、今も変わっていません。 

岸本先生

1983年縁あって苦楽園の地に塾を立ち上げて、23年になります。その間、さまざまな子どもと出会い、子ども達にとって良い塾としての進むべき道を、つねに模索してきました。

開塾当初、私が一番影響を受けたのは、当時神戸の小学校で教鞭をとっておられ、また出版物もたくさん出されておられた岸本裕史先生です。
先生の著書である親と教師シリーズ「すべての子どもに確かな学力を」は、初心を思い起こすため、今でも読み返すことがあります。

百マス計算のことも先生の著書で知り、当塾では足し算、引き算、掛け算は6年生までにすべての子どもが2分以内でできていました。さらに、余りのある割り算にも応用しました。

私は「みえない学力」と「みえる学力」というものの見方を岸本先生から教えていただき、現在もこの考え方を堅持して、子どもたちの教育に日々携わっています。

「みえない学力」と「みえる学力」

体育・徳育・知育が備わってこそ、子どもの真の学力向上がはかられる。
これが、塾の教育に対する基本的な方針です。

学力不信の子どもを見ますと、

  • 体力がない
  • コツコツと努力しない
  • 間違ってもいいかげんにすます
  • 約束を守らない
  • 落ち着きがない
  • 根気がない
  • 人の話がじっくり聞けない

等々、必ずその子どもの生活習慣そのものに問題がある場合が多く、
当然、読書なんてすることはありません。

逆に学力のある子どもは、

  • おしなべて生活習慣がしっかりと身についていて、
  • 読書が好きです。
  • これこそが「みえない学力」です。

当塾は

  • このような「みえない学力」があってこそ、
  • テスト等にあらわれる「みえる学力」が培われる

と考えています。

「みえる学力」とは、点数で表される得点とか通信簿の5段階の評価等、普通一般的に成績として表される学力のことです。「みえる学力」ばかりに心をうばわれてしまうと、『後伸び』できないばかりか、自立できないひ弱な子どもになってしまいます。

当初、中学受験する子どもも見ていましたが、「子どもの大切な成長期に失うものが多い。」と判断し、10数年前に中学受験から撤退しました。

そして、開塾したときの初心「できない子どもをしっかり見よう。」と改めて決心し、現在に至っています。

塾人のジレンマ

塾に携わる人間であれば必ずぶつかる壁があります。

それは、

  • 「この子を何とかしたい!」と思う子どもが必ず学年に1人や2人はいることです。
  • 教えても教えても、ザルのごとく教えたことをもらしていく子どもです。
  • 教材を工夫したり、教え方を変えたり、様々の工夫をしても改善がなく、途方にくれることも多々ありました。

こういう子どもたちは

  • 「みえない学力」がおしなべて低く、
  • 子どもの家庭の協力を得て生活習慣をかえることで、少しは良くなることはありますが、
  • 大幅な改善はなかなか難しいものでした。

そして、私は色々悩んだ末

子どもの器(うつわ)そのものを大きくしてやる以外に方法はない。」という結論にいきつきました。

速音聴との出会い

この器を大きくする方法はないものかと、長い間模索しておりました。

そこで、出会ったのが速音聴(注:速聴のこと。商標の関係で私たちは速音聴と呼んでいます。)でした。
ちょうど2000年のことです。

この速音聴と本を組み合わせて読書すると、

  • 非常に本が読みやすくなることを知り、
  • 全塾をあげて取り組み始めました。

6ヶ月位してから、この読書に対するアンケートを取りました。

その結果は期待していた以上のものでした。

  • 子どもたちが一様に前向きとなり、
  • 記憶力、集中力がつき、
  • 音読がじょうずになり、
  • 作文を書く力もついてきました。

何よりも、
あまり読書が好きでない子どもたちがどんどん読書好きになっていった
ことが、正直言って驚きでした。

なにしろ、60%近くの子どもが「前よりも読書が好きになった」と回答したのですから。

速音聴を使った読書から生まれる「みえる学力」

今では多くの経験から、私なりにその理由や理屈づけもできるようになってきました。
(詳しくは『読書をするとは』等をお読み下さい。)

読書によって言葉の運用能力が豊かになり、それに伴って塾生の学力も上がりました。先程述べた私の頭を悩ましていた「なんとかしたい子ども」の底上げも、期待が持てるようになってきました。

小学生は自分の変化をなかなか自覚できないようで、効果を具体的に述べることなかったのですが、中学生は

  • 国語に自信がもてるようになった。
  • 記憶力が良くなったおかげで、文系の教科の得点が上がった。
  • 英語のヒアリングがやり易くなった。

等具体的な成果を挙げてくれました。

特に、ここ数年中学生の指導が楽になり、高校入試の結果も満足のいくものでした。

速音聴による読書に取り組んだ成果が現実のものとなったのです。

ちなみに、2006年県立西宮北高校1年生最初の評価テストで、

  • 当塾を卒塾した生徒が147人中1位と言う成績をおさめました。
  • 英数国3教科300点満点で298点というパーフェクトに近いものでした。
    この生徒の手記はこちら

高校の卒業生に聞くと、このテストの成績の順位はその後の種々テストの順位に大きく関係していて、高校3年生までほぼ変らないとのことでした。

この生徒の努力もさることながら、
読書との相乗作用の結果だと、私は考えています。

読書くらぶの立ち上げ

この方法を塾生だけでなく外部生にも門戸を広げるため、2001年11月に『読書くらぶ』を立ち上げました。

ちょうど子どもの「読書ばなれ」が深刻な社会問題となり、それとともに学力低下が叫ばれるようになってきたこともあり、『読書くらぶ』は時代の要請にはからずも答える形になりました。

本を読むことに関しては、誰も異論を唱える人はいないでしょう。ベストセラーになった「国家の品格」の著者藤原正彦氏も

  • 英語よりも日本語を勉強すべきである。
  • それには読書することが大切である。

と論じています。

また、2004年の暮れに、OECD(経済協力開発機構)が発表した「国際学力比較調査」(PISA)で、学力世界一となったフィンランドには、その背景に『読書大国』であると言うまぎれもない事実があります。(詳しくは「学力世界一フィンランドの秘密」をお読みください。)

情報化でインターネットが発達したとしてもその情報の媒体は文字です。これからも、文字の大切さは変わらないと思われます。

読書くらぶの役割

今後『読書くらぶ』は本を読むことを中心に置き、そのために必要な

  • 文を論理的に読むこと、

ひいては

  • 文を論理的に書くこと

につなげていきたいと考えています。

5~6年前、大学生がエントリーシート(就職先に提出する履歴書)の作成をまともに出来ないことを知り、全塾をあげて作文指導に力を注いできた経緯があります。

そのノウハウをさらに発展させ、これからも

  • 自分の考えをしっかりと自己表現し、
  • それを実現するための行動力をもった

子どもの育成に取り組んでいきたいと考えています。

powered by Quick Homepage Maker 5.3
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional