子どもを読書好きにする苦楽園読書くらぶ

追唱について

「追唱(ついしょう)」について

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追唱とは

 読書くらぶが開設から丸3年。当初50冊だった本は600冊を越え、ますます充実してきました。そして「聴く・読む」、ことに「追唱」が大切であることが分かってきました。

人と話す時、相手の言った言葉を頭の中でそっくり繰り返しているのが追唱です。耳から入ってきた音声は追唱により大脳の左半球(言語中枢)にある「ウェルニッケ中枢」で言語として理解され、その言語情報が記憶や知覚、認識、運動の領域へ送られます。

したがって追唱のできない人は記憶のできない人ということになります。

読み聞かせの効用

幼児期の「読み聞かせ」が大切なのは、この追唱を確実にするよう訓練していることにつながっているからです。

それだけでなく抽象思考をも育てていることが分かってきました。(このことについては、またの機会に書こうと思っています。)

明治維新の思想的な原点となった吉田松陰やノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士は小さい子どものころに四書五経の素読をして育ったと言われていますが、これが追唱の訓練になっていたことは言うまでもありません。

追唱は日常生活で無意識に行っている

 人間は音声を文字に変えて情報を伝える特殊な動物です。音声以外に文字で情報を送ったり、入手したりしています。

そして文章を読む時、追唱することにより、ウェルニッケ中枢ではじめて文章が言語として認識されます。

文章を何度読んでも内容が頭に入らないことがありますが、その理由は文字を追っているだけで追唱ができていないからです。文章を読んでいる時の追唱は音声が耳から入ってこないので、「頭の中で声を出して読んでいる」というイメージで説明することができます。

また追唱ができていない時は、自然に音読して耳へ音声として送り込むことにより、より確実に文章を理解しようとしています。これはだれでも日常生活でよく経験することです。

追唱の力を育て、追唱のスピードをあげると

読書くらぶでは「読み聞かせ」の原理を使って本を読みます。

追唱を確実にし、速音聴(普通の音声スピードを上げて聴くこと。塾の子ども達は速い子で5~6倍速。ふつう1~4倍速で聴いています。)で追唱スピードを上げます。

頭の回転のスピードは追唱のスピードに比例します。つまり追唱のスピードが速ければ速いほど頭の回転が速いということになります。

このように、追唱を確実にするとともに追唱のスピードを上げる「読書くらぶ」は従来の「本を読む」という概念を変えつつあります。

読書好きになっていく子どもたち

さらにうれしいことに、速音聴による読書を離れても確実に読書好きになっていくという事実です。

「家で本をよく読むようになった」「本を買ったことのない子どもが単行本を買ってきて読んでいる」と多くのお母さん達からうれしい言葉をよく聞きます。

『本が読める』ことは一つの才能!

日本人の読書ばなれは、小・中・高校生のみならず大学生にもおよび、深刻な学力低下と表現力・想像力の欠如は周知の通りです。

日本で学ぶ外国の留学生の読書量と比べると日本の大学生のあまりにも少ない読書量に、このままでは日本はとんでもない国になり下がってしまうと憂える教育関係者も少なくありません。

今や日本では「本が読める」ということは一つの才能とまで言える時代になってきたのです。

これから先が楽しみな子どもたち

 

速音聴による読書は子どもの学年より上位の学年の本を平気で読むことができ、漢字の先行体験と豊富な語彙力、表現力にふれることができます。
これは「読書くらぶ」だからできることです。

最近「源氏物語」「徒然草」などの古典や「シンデレラ」「ガリバー」の英語版などもラインナップしました。これらを小学生がわからないなりに読み出しました。これから先が楽しみになってきました。
                             
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