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速読について

速読法について

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速読と速聴のちがい

速読法のことについて話をする前に、速読と速聴の違いについて述べたいと思います。

速読とは、普通本を早読みすることです。速聴とは、音声を早送りして聴くことです。

この速聴という言葉はSSI社の商標になっており、読書くらぶでは速音聴という言葉を使っています。速音聴は読書くらぶで使っているソフトを制作している会社グローバルサクセス(株)の商標です。これから、速聴のことを速音聴と表示します。

速読法にも色々ある

さて、速読という場合、一般的には主に目を使って読書をすることを指していることが多いようです。速音聴は耳を使って早送りの音声を聴くことですが、速音聴を使って読書をすることで自然に速読になるということはあまり知られていません。
速読するためのスキルを身に着ける方法を速読法といいます。
この速読法としては、目のみを使った方法と、目と耳を使った方法とに大きく分けることができます。前者には色んな方法があります。
後者は読書くらぶが取っている方法です。読書くらぶは塾生の器を広げるために、10年前に開講しました。おそらく、日本でも始めたのは早いほうでしょう。

難しい目のみを使った速読法

目のみを使った速読法も当初候補に考えました。しかし、この速読法は、学習者が非常に能動的であることや、学力も高いことが要求されることなどから実現が難しいと私は判断しました。

今の読書方法である速音聴を取り入れたのは、もう一つ大きな理由があります。それは子どもの時代に追唱の力、言いかえれば「聴く力」をしっかりつけることの方がより重要だと考えたからです。

目のみを使った速読法では、追唱することは、逆にさまたげになると考えています。その後読むことになった外山先生の著書「わが子に伝える絶対語感」でも「聴く力」を育むことが子どもにとって非常に大切なことだと述べておられます。

話題の「速読法」

最近マスコミで「速読法」のことがさかんに取り上げられていす。

この「速読法」というのは、先に説明した目のみを使った速読法のことです。

たとえば、フォトリーディングという「速読法」では文章中のある語彙を見て、その語彙が意図するイメージを脳内に、短時間で「思い描くこと」(このことを想起と言います)で、文章の内容を把握する方法です。

身近な例をあげると、電気製品のカタログや説明書などは、すべて事細かに読んでいるわけではなく、だいたいの文脈からイメージを想起して理解をしています。

したがって、この想起する力の良し悪しが速読のスピードを左右します。そして、このイメージを想起する力の弱いことが、「速読法」に取り組んでも挫折する人が多い理由のうちの一つです。

「速読法」をマスターするには

それでは、その想起する力はどうしたら培われるのでしょうか?

当然、語彙力が豊富であることが前提になります。その語彙力は豊富な読書量や経験によって培われることも理解できるでしょう。そのためには、まず大量の本を読むことが、要求されます。

速読法は短時間で本を読むために開発された方法です。目的がそれを実現するための手段になっていませんか?

そうです、今までたくさんの本を読んできたから速読ができると考えるのが「速読法」に取り組むための正しい理解の仕方ではないでしょうか。

「速読法」は、もともと早く本が読めていて、さらにスピードを求める人に有効な方法だと考えるべきだと思います。

読書くらぶで読書をすると速読になるわけ

読書くらぶでは、朗読した音声(以下音声と書きます)を聴きながら、目は字を追って本を読んでいきます。

したがって、音声を聴くスピードが本を読むスピードになります。

速音に慣れていない人は頭の中で文章を音声化するのは1倍速か少し速いくらいです。すなわち、音読のスピードが読書のスピードになります。

一方、3~4倍速の音声を聴きながら読むこと(速音聴)を続けて習慣化すると、音声がない普通の読書の時にも、音声を聴いていたときのイメージで読むようになり、自然に速読になるわけです。

また目も3~4倍のスピードで文字を追うことにも慣れてくるため、「速読法」で要求される眼球運動等の努力はとりたてて必要がありません。

まずは4倍速で読んでみよう

そのかわりこの方法では、よくマスコミで取り上げられる神業のような10倍といった読書スピードは望めません。

すなわち速音を聴き取るスピード以上の速読はできないということです。

西宮の塾では6倍速で読んでいた中学生がいましたが、これはまれでな例です。平均的に聴き取ることができる音声は3~4倍速ぐらいだと思います。

したがって、特別な人にしかマスターできない「速読法」を身につけようとして挫折するより、確実に普通より4倍程度で本を読めて、資料の文章が読むことができれば、速読として充分ではないでしょうか?

また、さらに速読したいと望む人には、「速読について」のところで述べた想起のトレーニングを積めばいいことになりますが、このトレーニング方法については、項を改めて説明したいと思っています。

意外に遅いスピードで本を読んでいる子ども達

最近分かったことですが、読書くらぶに来ている生徒から、「以前より塾で文章を早く読めるようになった」ということを聞きました。

その生徒は音声を1~1.2倍速にして読んでいますから、普通に考えるとそれほど速読になっていないはずです。

考えられることは、読書くらぶにくる前は、おそらく1倍速より遅いスピードで読んでいたことになります。

このことは、今まで文字の音声化に手間取っていたのが、スムーズにできるようになった結果ではないかと、私は推測しています。

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