子どもを読書好きにする苦楽園読書くらぶ

音読

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注目される音読

最近「音読」が注目されています。「声に出して読みたい日本語」の著者である明治大学助教授の齋藤孝先生が「音読」することに火をつけたのが始まりで、

その後、東北大学教授の川島隆太先生が「音読」の効果を脳科学の観点から究明した研究結果を発表してから俄然「音読」が脚光を浴びることになりました。

音読と読書

さてわたしごとになりますが、私の中学・高校での社会のテスト勉強は教科書の音読一本やりでした。10回位繰り返して読めば記憶でき、後は漢字を覚えることで、90点以上はいつも取れていました。

「音読」は文章を音声化して、それを「追唱」(人と話している時、相手の言った言葉を頭の中で繰り返していること。)することで、確実に文字情報を脳に送ることができる優れた方法です。さらにこの「音読」が本を読むことに、重要な働きをしていることは、意外に知られていないようです。(詳しくは「読書をすると言うことはどういうことか。」をお読み下さい。)

結論から言うと、私達は本を読むとき「頭の中で、声をだして」それを追唱しています。そして、この「頭の中で、声を出して」と言うイメージを「音読」で獲得しているのです。低学年で「音読」を重視するのは、この事をおぼろげながら経験として知られているからでしょう。

読み込みを確実にする音読

私の塾では算数は個別指導です。子どもが分からないと質問しに私のところにやってきます。私はまず、説明文や問題文を「音読」するように言います。たいていの子どもは「分かった」と自分の席にもどっていきます。

これは、黙読では文章の読み込みがしっかり出来ないため、「音読」により読み込みを確実にしたということです。学力の高い子どもはおしなべてこの「音読」が正確にできます。

文章からの情報を正確に入手することで、理解・解決の道へ進むことができます。そして、この文章の読み込みが正確であればあるほど、脳に正確な情報が送られることになります。

さらに、この読み込みのスピードが速ければ速いほど考えるための時間的余裕がもて、さらに有利になります。

速音聴による読書の優位性

読書くらぶの子ども達は、速音聴を使った読書で「追唱の力を育て、追唱のスペードをあげる」ことにより、自然「速読」になります。
中学入試をめざしている子どもが、「塾へいくよりも(この子はほかの塾にいっている)、読書くらぶで本を読んでいる方がずっと力がつく。」と言っていましたが、文章の読み込みスピードが格段に上がるからでしょう。

ちなみに、この子どもは読書くらぶに来る前は国語の問題の長文が最後まで読みきれなかったのが、今では余裕で読めるようになったと言っています。このことは、多くの子ども達のみならずその保護者のだれもが認めるています。

そして、中学生になっても続けて読書くらぶに通ってくる子どもが多いこともみのがせません。学力を上げるには読書が必要だと考えているのです。

速音聴による読書で「音読」がうまくなる?!

また、読書くらぶに来ている子ども達は、おしなべて「音読」がじょうずになります。このことは平成18年5月のアンケートの結果から分かったことです。「聴く力がついたため、聴いたことを出せるようになった。」結果だと私は考えています。これは、「音」のアインシュタインと呼ばれているフランスのトマティス博士が「人は聴いたことのない音は、口に出せない」と論じていことと相通じています。先程「音読のしっかり出来る子どもは学力が高い」と書きましたが、「音読」がうまくなると言うことは、学力の高い子にシフトしていることになります。

マルチタスクの「音読」

平成18年4月から「論語」を授業に入る前、全員で素読(意味を考えずに音読すること)しています。学習に入る前後のオン・オフの切り替え、すなわち姿勢を正して学習に入る心構えを作るのがねらいです。「論語」は古くからの日本人の教養書です。素読する時には、子ども達に姿勢を正すことを求めます。また「音読」は先の川島慶太先生によると「脳の活性化」に著しい効果をもたらすと結論づけています。「字を目で追う」それを「音声化」し、その「音声を聴く」という3つの動作を同時に行っていますから、脳はフル稼働です。パソコンでよく言われるマルチタスクをこなしていることになります。「論語」は私が文章の句点のところまで読み、子どもがそれに続けて読みます。約5分間で2ページ読み、2回繰り返します。

α読みとβ読み

ご存知のように、「音読」にはα読み(既知読み)とβ読み(意味の分からない文章を読む)があります。教科書は前者、「論語」は後者の読みになります。
吉田松陰先生、湯川秀樹博士は幼少から四書五経のβ読みを指導されたと言われています。β読みの良い点は一字一句の文字をしっかり見ないと、またしっかり聴かないと音読できないことです。このため、集中力がつき、さらに初めて出会う文章に対する恐れがなくなります。通常の文章を読むことが非常に楽になります。

学習の基本は先生の話を聴くこと、テキスト・問題の文章をしっかり読むことです。この力を伸ばせば学力は自然と上がってきます。塾の考える「みえない学力」にはこういった力が含まれています。

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